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「Google版」検索AI「SGE」提供開始 Microsoftに対抗

namiten

Googleは30日、日本で「Search Generative Experience(SGE)」の提供を開始した。

この機能は、開発者会議「Google I/O 2023」で予告されていた機能で、6月から米国で提供が開始されていた。

SGEは、Google検索時にAIの回答が表示されるというもの。今までは、単語ごとに区切って検索していたものが、例えば「ミツバチがいなくなるとどうなる?」のように文章を使用してより自然に検索することができる。ちなみに、「ミツバチがいなくなるとどうなる?」と検索すると以下のように表示される。

ミツバチがいなくなるとどうなる?と検索した時のGoogle検索。
トップにAIの回答と関連記事が表示される。

スマートフォン版のGoogleアプリでも使用でき、機能はWeb版と大差ない。

Google Japan Blogより

さらに追加で調べたい場合は以下のように会話を続けることも可能で、チャット形式で質問をすることができる。

表示のさせ方、コンセプトはBing AIとかなり似ている。Bing AIはMicrosoftとOpenAIが連携して開発したチャット型AI。GPT-4を使用しており、回答の仕方はChatGPTとほぼ同じだ。

Bing AIと比べ、SGEは回答速度が非常に早いほか、Googleが提供するチャット型AIのBardと違い、複数のソースを表示するため信頼性が向上している。この違いについてGoogleは「Bardはチャット向けに微調整されており、SGEは検索に微調整されている。」と説明している。

Googleは、従来は検索にAIを組み込むことに積極的ではなかった。それは、Googleにとって最大の収益源が「広告」であることに由来している。

仮にAIから回答を得られるようになると、相対的に検索結果に表示させる広告の価値が低下し、収益減少が避けられなくなるからだ。そのため、GoogleはBingと違って検索から独立したページでチャットAI「Bard」を提供していた。

しかし、Googleが足踏みしている間にBingのシェアが確実に増加。Googleはその巨大さ上に、検索シェアを1%奪われるだけでおよそ20億ドルの損害があるため、重い腰をあげたというわけだ。

今回提供が開始されたSGEは、広告の下に表示されるように工夫されている。SGEの導入によって、煩わしいスポンサー広告がトップに表示されるという現状は変わらなさそうだ。

Googleは現在、PC版ChromeのUI変更に取り組んでおり、ベータ版では今バージョンよりSGE機能のショートカットが表示されていた。

UI変更が行われているGoogle Chrome

SGEは、以下のリンクからからオンオフを切り替えることで使用できる。

https://labs.google.com/search/experiments?hl=ja&is=ag

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