X、アダルトコンテンツ規制強化か シャドウバン急増
X News Dailyは日本時間4日、当事者の話として、NSFWコンテンツを投稿するアカウントが「アダルトコンテンツ」と言う理由でXの広告収益分配審査に合格しなかったと報じた(記事下部画像参照)。
成人向けコンテンツを投稿するアカウントに広告を表示したくないという広告主側の思惑や、「スーパーアプリ化」を進めるXにとって、アダルトコンテンツの黙認は銀行やクレジットカード会社との軋轢(あつれき)を生じさせてしまう懸念があると見られる。X News Dailyはすでにそのようなコンテンツを投稿するアカウントのシャドウバンが大幅に増加しているとも伝えている。
これを報じたX News Dailyに対し「SNSとして(X側はXをSNSではないとしているが)、唯一とも言っていいアダルトコンテンツプラットフォームとしての自覚と責任が問われる」などと、Xに対して厳しい批判の声が寄せられている。
ビッグテックと呼ばれるGAFAなどの巨大企業は最近、アダルトコンテンツなどの厳しい規制に乗り出している。
例えば米メタが運営するThreadsは、既報の通り、「ショタ」という単語が児童虐待の対象とされ、規制されているほか、そもそもアダルトコンテンツの投稿はアカウント削除の対象にもなる。GoogleやAmazon、Appleなども同様の方針を掲げているほか、OpenAIなどの生成AIを運営する企業でもそれは同じだ。
それに対しTwitterはアダルトコンテンツに対して長らく厳しい規制を課すことはしていなかった。しかし、去年の2月ごろからアダルトコンテンツを投稿するユーザーのシャドウバンが急増。マスク氏が買収してからもその動きは変わらず、実質的な規制強化として見るユーザーも多い。また、シャドウバンを行ったアカウントに対し詳しい規制理由や解除方法等を明示しない姿勢にも批判が集まっている。