‘tweet’は’post’に… 「X」のベータ最新版公開。
〈namiten.jp=日本,31日〉
相次いで仕様変更が行われているTwitterもといXは、日本時間29日までに、各プラットフォームのアプリアイコンをXに変更したほか、Android版ベータアプリの更新を行なった。
イーロン・マスク氏と関係の深いTwitterメディア「X News Daily」は、ベータアプリの更新でアプリ名が「X Bata」に変更されたほか、旧Twitterに関連する文言はほぼ削除されたと報じた。例えば「Tweet」は「Post(投稿)」に改名され、「Retweet」は「Repost」になったという。さらに、アプリから「ライトモード」から強制的に「ダークモード」に変更された挙句、元に戻すボタンが消えたとの報告も。元々マスク氏はライトモードの廃止に前向きな考えを示していたこともあり、ダークモードのみへと変更される可能性は十二分にありそうだ。
イーロン・マスク氏によると、「Tweet」は「X’s(Post)」という名称に変更されるとのこと。深く大衆に馴染んだツイートやリツイートという単語が浸透するかは不透明だ。
また、最新のiOSアプリでは一部で試験が行われており、ユーザが誰にサブスク課金(メンバー機能)しているかを表示する機能が加わっているという報告が上がっている。
例えば、当サイトの場合、Elon Musk氏とMr.Beast氏、X News Dailyにサブスク課金しているが、現在はブラウザのみの表示可能となっていた。それがアプリでも表示されるようになる。この機能は表示/非表示の選択も可能らしく、自分が加入しているサブスクを表示したくない場合は設定から変更できる。
設定画面は「Twitter」の文言が全て削除。「X」に変更された。また、現在Twitter.comへの転送設定が施されているX.comについて、逆にTwitter.comをX.comにリダイレクトする設定へと変更するためエンジニアチームが動いているという。
すでにWeb版ではTweetの文言は「Post」に変更されているとの報告も出ており、「Twitter」というブランド名の完全廃止に向けて順調に計画を進めていると見られる。
Xに変更されたことによる新機能も多数リークされている。代表的なものでいくと「収益化機能」が追加された。Twitter Blue加入者かつ3ヶ月で1500万以上のインプレッションと500人のフォロワーを抱えていれば誰でも審査資格を受け取れる。リプライに表示される広告の利益を一部受け取ることができるが、利益レベルは不明。
また「Delegates」という機能も実装予定とのこと。直訳すると「代表者」という意味らしいが、承認されたユーザーが、他のアカウントをチームで共有し、操作することが可能になるものだという。代表者が最も大きな権限を持ち、その下にモデレーターなどの下位の階級を持ったユーザーを追加できる。簡単に言えば、代表者はモデレーターの召喚などの機能が付与される。モデレーターはいいねや予約投稿などの簡単な機能を利用できるものだ。チームで一つのアカウントを作っていくというものだ。
そのTweetDeckはというと、公式アカウント名が@TweetDeckから@Proに変更された。おそらく、有料ユーザー限定の「Pro版」という形でブランディングをしたいとみられる。
さらに、Twitterの動画再生UIが大幅に変更される。今までひどく使いにくかったTwitterのビデオ機能(通称X Vide○)をより直感的に使えるデザインにするためテコ入れを図る。
新機能というべきか分からないが、Twitterの本社ビルには光る「X」のロゴが追加された。夜にはピカピカ光るらしいが、撮影された動画を見る限り眩しすぎて公害レベルなのでは、と思ってしまう。
案の定、旧Twitter本社ビルはそもそも不動産契約で看板の設置が禁止されているほか、周辺のオフィスビルからは苦情が上がっているらしく、市が調査に乗り出していると報じられている。しかし、撤去されるのが嫌なのかなんなのかわからないが、X社側は捜査関係者の屋上立ち入りを拒否しているとも伝えられている。
また日本時間31日までに、旧Twitter本社ビルの看板からTwitterのブランド名とロゴが完全に削除された。
Another view of X HQ overnight pic.twitter.com/U0JaFa7TFU
— X News Daily (@xDaily) July 29, 2023
また、イーロン・マスク氏によると、Xに名称を変更してからアクティブユーザー数が急増したという。現在、Xの利用者数は2023年で最も高い水準まで回復しており、利用者数が半減したとされるThreadsとは対照的だ。